郷土料理の特色

私は全国の郷土料理を調べました。郷土料理は全国で千種類以上あり、地域によってどのような特色があるのかを調べました。

 北海道では50種類以上の郷土料理があり、そのうちの多くを鍋物や汁物が占めています。その理由としては寒い気候にあり体を温めるものが必要とされていたからです。その他にも漬物などの発酵食品も多くあり、寒さによって作物が取れなかった時のために、日持ちできものをたくさん作っていたと思われます。材料では根菜や穀物,魚などが多く使われており、寒くても安定して収穫できるものを食べている傾向になります。肉はほかの地方ではあまり使われないラム肉や馬肉も食べられています。代表的なものとして石狩鍋があり、地方によっては十勝鍋とも呼ばれています。

 東北地方では練り物が郷土料理として多くあります。餅や秋田のきりたんぽ、岩手のうどんなどがあります。理由としては寒い地方で保存のきく食べ物が必要だったからです。その他には、北海道と同様鍋や汁物が多く食べられています。東北地方は海に囲まれており、魚を使ったものがたくさんあります。その代わりに、牛肉や豚肉といった肉はあまり食べられておらず、平地が少なく肉があまり取れない環境にあったからだと思われます。代表的な料理は青森のしょっつる鍋、秋田のきりたんぽ、岩手の盛岡じゃじゃ麺、宮城のずんだ餅、山形の孟宗汁、福島のあんこう鍋があります。

 関東地方では、海沿いの茨木、千葉、東京、神奈川では魚が多く使われており、内陸部にある栃木、群馬、埼玉では野菜が多く使われています。魚は海水魚だけではなく、鮎,鯉,どじょうといった淡水魚も多く使われています。北海道や東北地方ではあまり出てこなかった寿司や刺身といった生ものも昔から食べられています。これは昔から流通の便がよく、新鮮なものを迅速に運べたからだと思います。また、北海道や東北地方では見られなかったまんじゅうや煎餅などのおやつもいくつかありました。しかし、鍋料理が少なくなり気温が低くなく、料理で暖をとる必要がなかったのだと思われます。代表的な料理は茨木のどぶ汁、栃木の耳うどん、群馬の焼きまんじゅう、埼玉の行田フライ、千葉のなめろう、東京のもんじゃ焼き、神奈川のサンマーメンがあります。

 中部地方では、魚料理が多く使われいる以外に突出したものがなく、いろいろな材料がつかわれています。郷土料理の数は全国で一番あり、各県で平均100個近くもあります。新潟では汁物や煮物が多くあるが、石川や富山などほかの県では汁物や煮物が少ないです。代表的な料理は新潟ののっぺ、富山のべろべろ、石川のボラ茶漬け、福井の越前そば、山梨のほうとう、長野のおやき、岐阜のぼたん鍋、静岡の遠州焼き、愛知のきしめんがあります。